制作日誌3(作業編)

10/30 1st EP「The Music of Chance」をリリースします!

トラックリスト

1.Searching
2.Pinball
3.Almost Transparent Blue
4.The Box Man
5.Demolition

All songs prod by Jizo inc.

Mastering by KND

つきましては、制作日誌を書いております。

今回は作業編です。どのように制作したのかなどについて。

曲を聞く前に変なイメージ持ちたくないわ!

という方は、リリースされてからでも読んでくださると嬉しいです。

【6月】

リファレンスとなる曲を集めたプレイリストを繰り返し聞きながら、制作方法を考えたりしていました。

最初はMaschineを使って、気に入ったサンプルをパッドに入れて、曲のBPMだけ決めて、目をつぶりながらとりあえず叩く。みたいな方法でやってみてました。

Prefuse 73とかのインタビューにもろ影響されてます。

www.snrec.jp

7月くらいまでに何曲かできて、それなりにという感じだったんですが、これまで作っていたものとそんなに変わらない雰囲気で、これをEPとして出すのはちゃうやろ、ということで、とても気に入ってた1曲(The Box Man)以外は一旦全部白紙にしました。

【7月】

仕事でやることがあったのを言い訳にEPの曲は全く作ってませんでした。秋頃に出しますというたものの、まだ時間あるしええやろーという意識の低さ。

最初に考えていた制作方法がうまくいかず、どうしたらいいんだろうと悶々とするも、EP関連のことは何もせず。

一方で気分の乗らない時に作っても仕方ないとも思っていたので、気が向いた時にEPに入れないような曲を作ったりしてました。

soundcloud.com

村上春樹も長編を書く気にならない時は、翻訳したり、短編を書いたりしてたらしいので。

【8月】

色々頭で考えていてもEP用の曲は出来るわけもなく、とりあえず今まで一番使ってた環境でベストを尽くすしかないという結論になり、Studio Oneとオーディオサンプルで作るという形に落ち着きました。

サンプルは日々色々探してるので、どこで手に入れたか覚えてないものも多いんですが、Prime loopsはよく使いました。

primeloops.com

NonameのプロデュースもしているCam O'biが出してるこれも最高です。

sellfy.com

今回のEPは全曲サンプルを切り貼りして作りました。プラグインもそんなに持っているわけじゃないので、Studio Oneに元々付いているやつを使ってました。

【9月】

曲がまとまってきたので、ジャケットを撮影してくれた子にイメージを伝え、曲を送りました。

この時はじめて、他人に曲を聞いてもらったので緊張してたのですが、「想像してたより良い」という評価を貰えたので一安心しました。(彼はJizo inc.の数少ない熱心なリスナーの1人でもあります。大感謝です。)

 

そのままKNDさんにマスタリングをお願いして、立ち合いで作業をしてもらいました。

マスタリングという作業にきちんと触れたのは初めてで、こんなにも音が変わるのかと、めちゃくちゃ感動してました。

僕の曖昧な意見にも耳を傾けて、それよりも素晴らしいクオリティで曲を仕上げてくださったKNDさんにも大感謝です。

この2人がいなければ、今回の様に納得のいく形で完成させることはできなかったと思ってます。

 

そのほかにも、相談にのってもらったり、お尻を叩いてもらったり、色んな人に助けてもらいました。

例えばEP制作中です!というツイートにいいねをしてもらえたり、普段あげてる曲聞いてるよーとか、あれ良かったよーと言ってもらえたり、それらの積み重ねのおかげでやれたみたいなとこもあります。

一人で机に向かって作ってた曲をこんな形で世に出せるのは普段曲を聞いてくれている人を含めて、色んな人のおかげです。

ほんとありがとうございます。

 

そんな作品もいよいよ1週間後、

10月30日にリリースされます。

少し肌寒くなってきて、このEPを聞くのにいい季節になってきたと思います。

お楽しみに!!

 

次はセルフ楽曲解説を予定しておりますー

 

(続く)