制作日誌2(コンセプト編)
10/30 1st EP「The Music of Chance」をリリースします!
トラックリスト
1.Searching
2.Pinball
3.Almost Transparent Blue
4.The Box Man
5.Demolition
All songs prod by Jizo inc.
Mastering by KND
つきましては、制作日誌を書いております。
今回はコンセプト編です。どんなコンセプトで作品を作ろうと思ったか等について。
曲を聞く前に変なイメージ持ちたくないわ!
という方は、リリースされてからでも読んでくださると嬉しいです。
【リファレンス集め】
さて、作品を作る!なんて言ったものの、まとまった形でリリースをしたこともなく、
普段は曲ができたら即インターネットに放り投げる手法だったので、何をどうしていいか分からず途方にくれました。
この辺にも、自分の素人感というか、アマチュア性みたいなのが出ていると思う。
このままではにっちもさっちもいかないと思ったので、こんな雰囲気の作品できたらいいなーというリファレンスを集めることに。
こちらが、「The Music of Chance」のリファレンスです。
【コンセプト】
サンプリングを基本として曲を作っている自分としては、どこまでいっても借り物、他人の褌で相撲を取っているような気持ちだったので、今回は、完全ロイヤリティーフリーのサンプルのみを使って、自分の好きな世界観を描けたらいいなと考えました。
あと、作品を通して聞いた人の中で情景が立ち上がるようなものにしたいなとも。
コンセプトとしては「ダブルスタンダード」という言葉が中心にあります。元々はこれをタイトルにしようとも思っていました。(あまりに露骨なのでやめました。)
ともすれば、否定的に捉えられる「ダブルスタンダード」という言葉。最近では、ネット上で、鬼の首を取ったかのように「はい!ダブスタ!」なんてことも言われるのを目にします。
でも、自分はそんなに一つのスタンダードを貫けるような人間ではないなと。
考え方は変わるし、趣味嗜好にも一貫性はない、音楽は好きだけど、クラブはそこまで得意じゃない。そもそも音楽を作りながら、そこに属するだけで保守的だと思われても仕方ないようなところで日々仕事をしている。
ある人を支持したら、その人の全てを支持しなくてはならないような。そんな雰囲気。
でも、そんな0か100かで語れることは少ないと思っていまして。
そもそも、表面的に語られる矛盾やダブルスタンダード性や発言以上に、なぜその人がそのように考えるのかという価値観の方にこそ意味があるのではないかと思うわけです。
それぞれの価値観をつき合わした時に立ち上がってくる、70や80の解にこそ、面白みや可能性があるんじゃないかなと。
こんなことを考えながら、自分の中途半端性に折り合いをつけてました。
色んな面で中途半端な自分やもしかしたらあなたの姿を、そのままでもいいんじゃないかと、そんな風に肯定できるような作品にしたいなという気持ちが作っていく中で徐々に出てきました。
実際の制作方法などについても書こうと思いましたが、
長くなりそうなので、次回にしようと思います。
(続く)